「キャメロンハイランドって行く価値あるの?」そんな疑問を持っていませんか。
結論からいうと、大きな期待をせず、自然の涼しさと新鮮な食材を楽しむ目的で行くなら、十分に価値があります。
マレーシアに30年以上住み、キャメロンハイランドには数えきれないほど足を運んできました。
子どもたちが小さいころから、義両親や日本の両親と何度も家族で訪れた、思い出の詰まった場所です。
何年経っても「また行きたい」と思わせるのは、熱帯のマレーシアでは珍しい涼しい気候と、市場で手に入る採れたての野菜のおいしさがあるからです。
一方で、週末の深刻な渋滞や建物の老朽化など、気になる点もあります。
グランピングで愛犬と過ごしたり、豪華なホテルの英国式アフタヌーンティーを楽しんだり、訪れるたびに新しい発見がある場所でもあります。
自然の中でのんびりしたい方には、キャメロンハイランドはやはりおすすめの場所です。
この記事では、良いところも気になるところも包み隠さずお伝えします。旅の計画にお役立てください。
キャメロンハイランドの基本情報

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | Cameron Highlands(キャメロンハイランド) |
| 州 | パハン州(Pahang) |
| 標高 | 約1,000〜1,800m |
| 気温 | 昼間14〜25℃、夜間8〜15℃前後 |
| ペナンからの距離 | 車で約3〜4時間 |
| KLからの距離 | 車で約3〜4時間 |
| 主な見どころ | 茶畑、花農園、滝、市場、ストロベリーファーム |
キャメロンハイランドは、1885年にイギリスの測量士ウィリアム・キャメロン氏が発見した高原地帯です。
イギリス植民地時代に避暑地として開発され、現在も紅茶のプランテーションや、涼しい気候を活かした野菜栽培が盛んです。
山の斜面をびっしり覆う茶の木が生み出す景色は、キャメロンハイランドを象徴する絶景といえます。
キャメロンハイランドの魅力

我が家がキャメロンハイランド体験した、キャメロンハイランドの魅力を4つお伝えします。
- 常夏のマレーシアで味わえる「涼しさ」
- 新鮮な野菜とおいしいものがいっぱい
- 紅茶の茶畑と英国式アフタヌーンティー
- 大自然と滝めぐり
ひとつずつ見ていきましょう。
常夏のマレーシアで味わえる「涼しさ」
マレーシアは年中30℃を超える暑い国です。
キャメロンハイランドに着いた瞬間、ひんやりとした空気に思わず深呼吸したくなります。
夜は羽織ものが必要なほど涼しく、普段の暑さが嘘のようです。
最近は少ないかもしれませんが、数十年前に泊まったホテルではお湯がでなくて、夜は寒くてシャワーは使えませんでした。
でも、義両親や日本の両親を連れていったときは、「涼しくて気持ちいい!」と喜んでいました。
暑さが苦手な年配の方にも、キャメロンハイランドは過ごしやすい場所です。
新鮮な野菜とおいしいものがいっぱい

キャメロンハイランドといえば、採れたての新鮮な野菜です。
市場では地元農家が育てた野菜や果物が、驚くほど安い値段で並んでいます。
- トウモロコシ(黄色と白の混ざったトウモロコシが甘い)
- 新鮮なポテト(市場で蒸しているのをその場で食べるのもおいしい)
- いちご(日本のいちごとは比べられませんが、それでも甘くておいしい)
- 各種葉野菜・きのこ類(ペナンでは手に入りにくい野菜もそろう)
市場で買ってきた新鮮なポテトとトウモロコシを炭火で焼いて食べたことがあります。
味付けはほとんどしていないのに、あのシンプルなおいしさは今でも忘れられません。
紅茶の茶畑と英国式アフタヌーンティー

緑の丘一面に広がる茶畑の景色は、キャメロンハイランドを象徴する絶景です。
キャメロンハイランドを代表するティーファームは「BOH Tea Plantation」と「Campon Valley Tea」の2か所です。
BOH Tea Plantationはマレーシア最大級の紅茶農園で、なだらかな丘陵に広がる茶畑の絶景が魅力。展望デッキやカフェから美しい景色を眺めながら紅茶を楽しめます。

一方、Campon Valley Teaは主要道路沿いに位置し、アクセスの良さが特徴。緑豊かな茶畑に囲まれたカフェで、紅茶やスイーツを味わいながらのんびり過ごせます。


どちらもキャメロンハイランドならではの爽やかな気候と雄大な景観を満喫できる人気スポットです。
また、紅茶の名産地として知られるキャメロンハイランドでは、これらの茶園をはじめホテルやティールームなどで本格的なアフタヌーンティーを楽しめるのも魅力。
爽やかな高原の気候の中で、香り豊かな紅茶とスコーンを味わう優雅なひとときは、旅の思い出になることでしょう。
大自然と滝めぐり

キャメロンハイランドには熱帯雨林の中に滝が点在しています。
マレーシアの低地とは違い、涼しい空気の中で自然の中を歩く体験は格別です。
子どもたちが小さいころ、家族で滝まで歩いたのが今でも懐かしい思い出になっています。
キャメロンハイランドのいろんな泊まりかた
キャメロンハイランドには、さまざまな宿泊施設があります。
我が家も、毎回違った宿泊を楽しんでいます。
グランピングで自然を満喫

数年前、わんこ連れでグランピングに行きました。

キャメロンハイランドには、いくつかのグランピング施設がありますが、子どもが連れていってくれたのは「One Ground」という場所。

愛犬も一緒に泊まれるエリアのある施設で、広々としたテントの中には寝具が完備されています。


One Groundで貸し出しされているもの
- 大型テントで寝具(枕・布団)完備
- 調理器具や食器類も一式揃っている
- BBQグリルと炭が用意されている
- 愛犬同伴OK(エリアによる事前確認が必要)
- 共同のシャワーとトイレがある
BBQセットや調理道具はすべて用意されているので、食材だけ持っていけば大丈夫。

市場で買ってきた新鮮なポテトやトウモロコシを炭火で焼いたシンプルなおいしさは、今でも忘れられません。
夜は焚き火を囲んでのんびり過ごせます。

キャメロンハイランドの夜は肌寒いくらい涼しいので、焚き火のぬくもりがちょうど気持ちよかったです。
ホテルステイ
最近では、Cameron Highlands Resortという格式あるホテルにも泊まりました。

植民地時代の面影を残す重厚な建物で、入口の石段を上るだけで気分が上がります。

客室は天蓋つきのベッドが特徴的で、英国コロニアルスタイルの調度品が並ぶ趣のある空間です。

バスルームは黒大理石のチェック模様と白いアンティーク調の洗面台で、思わず写真を撮りたくなる美しさでした。

子どものグループ旅行にも
子どものテコンドーのグループ旅行でもキャメロンハイランドに行ったことがあります。
この時は、学校の寮のような場所で泊まりました。
子どもたちのエネルギーが有り余っていても、自然の中でたっぷり遊べるので親も助かります。
花農園や市場も子どもたちに新鮮な体験になりました。
キャメロンハイランドのデメリットも正直に話します
ここまでいい話ばかり書きましたが、気になる点もあります。
訪れる前に知っておいてほしいことを、正直にお伝えします。
渋滞が深刻
キャメロンハイランド最大の問題が渋滞です。
山道で道幅が狭いため、週末やスクールホリデーは大渋滞が発生します。
ペナンから3〜4時間のはずが、5〜6時間かかることもめずらしくありません。
- 土日祝日はできるだけ避ける
- スクールホリデー期間(3月、6月、8月、12月など)は特に要注意
- 移動は早朝か平日がおすすめ
- Wazeなどのナビアプリで事前に渋滞状況を確認する
観光地の老朽化が目立つ
近年、建物の老朽化が目立ち、さびれた印象を受ける場所が増えています。
20〜30年前と比べると、活気が減ったと感じることも正直あります。
インフラの整備が追いついていないエリアもあるので、大きな期待を持ちすぎると、がっかりするかもしれません。
✦ 良いところ
- 涼しい気候(夜は羽織もの必要)
- 採れたての新鮮な野菜と食材
- 茶畑の絶景
- 英国植民地時代の雰囲気
- グランピングからリゾートまで多彩な宿泊スタイル
- 愛犬連れOKの施設もある
△ 気になるところ
- 週末・祝日の渋滞が激しい
- 建物の老朽化が目立つ
- 山道で運転が疲れる
- スクールホリデーは大混雑
- 期待値が高すぎると失望も
キャメロンハイランドへのアクセス
| 出発地 | 移動手段 | 所要時間(目安) |
|---|---|---|
| ペナン | 車・バス | 約3〜4時間(渋滞で増減あり) |
| クアラルンプール(KL) | 車・バス | 約3〜4時間 |
| イポー(Ipoh) | 車 | 約1時間30分〜2時間 |
バスはKL(TBSターミナル)やイポーから定期便が出ています。
タクシーやGrabも利用できますが、山道のため費用はやや高めです。
自分で運転する場合は、細くカーブの多い山道に注意が必要です。
行く前に知っておきたいこと
- 薄手の上着やカーディガンは必須。夜は思ったより寒いので、重ね着できる服を準備してください
- 高原特有のにわか雨が多いので、折りたたみ傘か軽いレインコートがあると安心
- Brinchang Market(ブリンチャン市場)やKea Farm Marketは早い時間に行くと車も停めやすく、品揃えが豊富
- Wazeなどのナビアプリで出発前に渋滞状況を確認する習慣をつけてください
- キャメロンハイランドリゾートなどの人気ホテルは事前予約が必須
まとめ:キャメロンハイランドは「自然に癒やされたい人」におすすめ

派手なテーマパークや最先端のショッピングモールを求める旅行には向きません。
でも、熱帯の暑さから逃れて緑の自然の中でのんびりしたい、新鮮な食材を市場で買って自炊したい、英国植民地時代の雰囲気を味わいたい、という方にはぴったりの場所です。
長年マレーシアに住む私でも、暑い日が続くと、「キャメロンハイランドに行きたいな」と思わせてくれます。
ペナンや他のマレーシアの都市を訪れたあと、少し足を伸ばして立ち寄ってみてください。
涼しい空気と、何気ない自然の美しさに、きっと気持ちがほぐれるはずです。
マレーシアへお越しの際は、キャメロンハイランドもぜひ旅の計画に入れてみてくださいね。

