ペナン移住で失敗?知っておきたい独特の文化や失敗を避けるポイント

ペナン移住 失敗

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「ペナン移住で失敗するのはどうして」
「ペナン移住は難しいのかな」

このように、ペナン移住を迷っていますか。

結論からお伝えすると、ペナンは、日本人移住者にとって魅力的な場所です。

しかし、移住で失敗したと早々に退散する方がいるのも事実です。

にいな

私は1995年から、ペナンに住んでいます。

国際結婚なので、移住とは若干違いますが、日本人として習慣や文化の違いは感じています。

それでも、私はペナンが大好きなので、「ペナンに行って失敗だった」と聞くと、悲しくなります。

そこで、「移住する前に、ペナンの生の情報をお届けすれば、実際に来てからのギャップを少しでも減らせるのではないか」と思いました。

この記事では、ペナンで失敗に思うことや、ペナン独特の文化などをご紹介しています。

またペナン移住で失敗を避けるためのポイントも書いていますので、ペナン移住を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

ただし、ここに書いてあることは、あくまでも一個人の経験と感想です。

またペナンの人が、すべてここに書いたような人だというわけではありません。

・同じ経験をしても、人によって感じ方が違う
・ペナンには、いろいろな人がいる

上記のことをご理解いただき、ひとつの意見として参考にしていただければ幸いです。

クアラルンプールでなくペナンにして失敗したこと

ペナン移住 失敗

移住先に、マレーシアの首都クアラルンプールではなく、ペナンを選んで失敗したといわれたことを紹介します。

・直行便がない
・公共交通機関がバスだけ
・選択肢が狭い

ひとつずつ説明します。

直行便がない

ペナンがクアランプールより不便と感じる、もっとも大きなポイントは、日本からの直行便がないことです。

日本へ帰国するとき、クアラルンプールやシンガポール、以前は香港などを経由していました。

クアラルンプールだと、直行で7時間ほどで着くところが、経由になると待ち時間も発生するので、ほとんど半日かかります。

特に、年配の方や小さいお子さんを連れての旅行で、この経由は大変です。

コロナ禍で経由が禁止されたこともあり、その時は痛切に直行便がない不便さを感じました。

公共交通機関がバスとタクシーのみ

ペナンの市内には、電車がありません

公共交通機関として利用できるのは、時刻表のないバスと交渉制で料金のよくわからないタクシーです。

そのため、ペナンでは車がないとかなり不便です。

クラランプールでは、LRTやモノレール、MRTなどの駅チカに住めば、車は必要ないでしょう。

マレーシアの車は、日本と比べて料金が高く、海外で事故を起こすといろいろ面倒なため、移住してすぐに車に乗るのはハードルが高いと思います。

まして、最近ペナンでは市内の渋滞がひどく、車での移動も大変になってきました。

電車を作る計画は、10年ほど前から出ていますが、はやく実現して欲しいとみんなが願っています。

選択肢が狭い

ご存知の通り、クアラルンプールはマレーシアの首都です。

ペナンは第2の都市ですが、面積も狭く商業施設や学校など、あらゆるものがクアラルンプールと比べて少ないです。

そのため、何かを決めるとき、少ない選択肢の中から探す必要があります。

たとえば、親子留学なら学校があります。

クアラルンプール近郊には、80校ほどのインターナショナルスクールがあるといわれていますが、ペナンは11校ほど。

住むエリアや、住居などの選択肢も、クアラルンプールとペナンでは大きく違います。

しかし、選択肢がたくさんあっても、結局利用するのはひとつだけなので、自分に合う場所が見つかればそれでいいと思います。

ただ、万が一合わなかったとき、ほかの選択肢は多いほうがいいかもしれませんね。

ペナン独特の文化で戸惑うこと

ペナン 文化

ここからは、ペナンの文化で戸惑ったことを紹介します。

ペナンの文化というより、マレーシアの文化になるかもしれません。

ただ、マレーシアの中でも、ペナンは中華系が多く住んでいます

マレー系の方が多く暮らす、地方や首都クアラルンプールとは、異なる文化もあるようです。

私の主人は中華系のため、ここでご紹介するのは、主に中華系の文化となります。

その点を考慮してお読みください。

挨拶で戸惑うこと

ペナンで現地の方と挨拶する時は、「Hello」の後にほとんど「ご飯は食べた?」と聞かれます。

これは中華系の文化で、中国でもそのようです。

ペナンの中華系は、福建省の人が多いため、福建語では

「ジャッパァボエ?」

となります。

私は最初この挨拶をされたとき、「食べてない」というと、気を使ってご飯を用意してくれるのではないかと思い、いつも「食べた」と返事をしていました。

しかし「食べてない」といっても、別に食事を用意してくれるわけではないようです。

ちなみに、福建語での返事は

食べた:「ジャッパァ」
まだ:「アーウエ ジャッパァ」

となります。

ペナンでは、ほとんどの人が英語が話せるので、福建語で聞かれた場合でも、英語で「Yes/No」で答えれば問題ありません。

私はまだこの挨拶に慣れなくて、定番の「Hello. How are you?」を使っています。

時間の約束で戸惑うこと

マレーシアには、ペナンに限らず、マレーシア時間なるものがあります。

これは、約束の時間より必ず遅れることです。

友だちと会う約束をしても、10分から30分ほど遅れるのは普通です。

業者に頼んだ場合、ほとんど時間には来ません。ひどいと、次の日になることもしばしばです。

結婚式でさえ、はじまるのは招待状に書かれた時間より30分から1時間後。

日本と同じように、時間通りに行くと、かなり待たされます。

この時間の観念は1995年から変わっていないので、どれだけ文句をいっても、変わることはないでしょう。

ペナンで生活するなら、こちらがマレーシア時間に慣れるしかないようです。

車の運転で戸惑うこと

ペナンの運転で、とても気になるのが「ウインカーを使わない」です。

これはクアラルンプールの人も言っているので、ペナンの文化のようです。

ペナンでは、「前の車がスピードを落としたら、運転手の頭の動きを見ろ」といわれます。

そう、頭が右を向いたら右に曲がるからです。

また、前の車が突然道の真ん中で止まることもあります。

「どうしたの?」と見ていると、平然と助手席から人が降りて行きます。

クラクションを鳴らしても、悪びれる様子はまったくないので、待つしかありません。

せめて、ウインカーかハザードランプを使ってくれればと思います。

ペナンに住んでいる人は、車の運転中に「ウインカーを出せ!」と叫んだことが一度はあるのではないでしょうか。

できる観念で戸惑うこと

ペナンの人は、なんでも「できる」ということが多い気がします。

ちなみに、現地の人に「Can you ~?」と聞いてみてください。

ほとんど「Can can can」と3回は返ってきます。

しかし、この「できる」をそのまま信じない方がいい場合があるので、気をつけてください。

仕事をしていた時は、同僚のこの「Can can can」に何度も騙されました。

日本側に「できる」と返事をしてしまい、やはりできないことがわかって、頭を下げまくったものです。

当人は「できると思ったけど、やはりムリだった」と平然としています。

なんでもトライしようとする精神は素晴らしいですが、できない時はちゃんと認めて謝って欲しいですね。

また、本人はできているつもりのケースもよくあります。

【Canで騙された例】

知り合いのパソコンで、キーボードの「J」が取れたので、修理に出したときの話です。

修理屋さんに持って行くと、例の「Can can can」です。

後日引き取りに行ったら、「J」がボンドでくっつけてあったそうです。

確かにくっついてはいるけれど、動作がうまくできなくて結局使えませんでした。

「Can」についてのお話は、たくさん出てきます。

とにかく、ペナンの人の「Can can can」には、半信半疑で対応したほうがいいでしょう。

ペナン移住で失敗を避けるためのポイント

ペナン移住 失敗

ペナン移住で、失敗を避けるためには、次のようなポイントに気をつけることをおすすめします。

・事前の情報収集とリサーチ
・日本人社会とうまく接する
・現地の人と良好な関係を築く
・緊急時の備えとサポート体制

ひとつずつ見ていきましょう。

事前の情報収集とリサーチ

まったく知らない土地へ行くのですから、事前にペナン島についてある程度の基礎知識や情報は知っておいたほうがいいでしょう。

30年前の私は、ペナンについての知識ゼロで来てしまいました。

そのため、「なんでそうなるの?」「信じられない…」と思うことばかりでした。

今は、インターネットに情報が溢れています。

ペナンがどのような場所なのか、ペナンの人はどのような生活をしているのか、ある程度わかるのではないでしょうか。

ただし、情報の中には、間違ったものもありますし、冒頭でお話したように、捉え方の違いもあります。

最終的には、自分で来て住んでみないとわからないでしょう。

しかし、まずはできるだけペナンについて、基礎知識をリサーチしてみてください。

ペナンの基本情報は、以下の記事で紹介しています。

ペナン島の基本情報

日本人社会とうまく接する

ペナンへ移住する人は、ほとんどが、南北24キロメートル、東西15キロメートルの、狭いペナン島に暮らします。

日本人が住むエリアは限られるため、それらの場所に日本人社会ができるのです。

その日本人と、どの距離感で接するのかも、移住で失敗しないための大きなカギです。

移住者は、大きくわけると2パターンになるようです。

1.寂しくて日本人と集まる
2.日本人とは、できるだけ関わらない

ご主人の駐在で来た人や国際結婚した人は、①のパターンが多いようです。

一方、親子留学や起業で移住した人は、②の割合が多いように感じます。

両パターンで、失敗と感じると

「日本人の知り合いがまったくできず寂しい」
「日本人社会のいざこざに巻き込まれて、疲れた」

このように、移住をあきらめてしまいます。実際にこれで帰って行った人を、何人か見てきました。

日本人ばかりで集まっていたのでは、現地の人となじめなくなります。

逆に、海外なんだから日本人と関わりたくないと、頑なに「日本人を避ける」のもいかがなものでしょうか。

できれば、「日本人だから」と付き合う、付き合わないを決めるのではなく、人として「合う」「合わない」を見極めながら、距離をうまく保っていきたいですね。

現地の人と良好な関係を築く

ペナンに移住して、本当に楽しそうに暮らしている人は、現地の人とうまく関わっていることが多いようです。

現地の人と一緒にいると、次のようないいことがあります。

① 現地のおすすめのお店を紹介してくれる
② 孤独を感じない
③ 困ったとき助けてくれる
④ 英語や現地語を覚えられる
⑤ 異文化を学べる

現地の人と関わるのは、言葉の問題もあるため、簡単ではありません。

知っている方は、以下のように現地の人と付き合っていますので、参考にしてみてください。

・習い事の先生
・賃貸物件のオーナーさんや仲介エージェントさん
・お店の常連になる
・イベントに参加
・飲み屋で知り合う

ペナンの人は親日家が多く、特に今は日本観光ブームです。

日本人というだけで、興味を示してくれる人もたくさんいます。

言葉はうまく通じなくても、積極的に気持ちの通じる人を探してみてはいかがでしょうか。

ただし、英語は通じるのに越したことはありません。

できる範囲で、英語の勉強をおすすめします。

にいな

ちょっと広告になりますが、私はペナン移住される方に、オンライン英会話を強く勧めています。

これは、自分が英語を教えていた経験より、オンライン英会話は、格安で英語が学べる素晴らしいシステムだと思うからです。

海外移住では、英語が通じないために起こるトラブルも少なくありません。

英語学習は、絶対にはじめたほうがいいでしょう。

おすすめの英語学習については、こちらの記事で紹介しています。ぜひお読みください。

 

【マレーシア移住に英語は必須!】英語が苦手な方の英語を好きになる方法をご紹介

緊急時の備えとサポート体制

海外で緊急のときに、すぐ助けてもらえる準備をしておくのは大切なことです。

病気になったとき、誰にも頼れず心細くなったと、日本へ帰った人もいます。

とくに英語が話せない場合は、自分でなんともできず途方にくれるでしょう。

そうならないためにも、上記で紹介した「日本人社会とうまく接する」や「現地の人と良好な関係を築く」のが大切です。

どうしても、知り合いができない場合は、お金を出してサポートを受けられるところもあります

緊急時「失敗した!」とならないために、移住をしたら、サポート体制はすぐに見つけた方がいいでしょう。

ペナン移住で失敗?知っておきたい独特の文化や失敗を避けるポイントのまとめ

にいなライフ

ペナンに住んで感じる、ペナンの不便なことや、独特の文化などをご紹介しました。

【クアラルンプールと比べると不便な点】

 

・直行便がない
・移動が不便
・選択肢が少ない

これらの3つは、ペナンを選んで失敗したと、クアラルンプールへ移って行った方のご意見です。

ほかにも、

「虫が多くてムリ」
「コンドミニアムの作りが雑」

などで日本へ帰った方もいます。

それでもペナン移住には、魅力がたくさんあります。

・B級グルメが安くておいしい
・世界遺産、ビーチ、森林が一日で楽しめる
・治安がいい
・生活がのんびりしている
・人が親切

自分の経験では、最初の半年ぐらいは、日本と比べて信じれないことばかりで、裏切られた気分になります。

しかし、だんだんイライラしている自分がバカらしくなってきます。

そしてペナンのゆるさに慣れてくると、自分もゆるくていいんだと、心がゆったりしてきました。

ぜひこれを読んでくださっているあなたも、ペナンのゆるさを楽しんでいただきたいです。

そして「ペナン移住は失敗だった」とならないことを、心より願います。

マレーシアの親子留学について、以下の記事を書いています。親子留学を考えている方は、ぜひお読みください。


参考
【マレーシア親子留学】住んでいるから感じる海外子育てのメリット・デメリットとはにいなライフ

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