【マレーシアの物価】生活費が安いからと移住すると失敗する理由

マレーシア 物価

マレーシアの物価は日本より安い!とテレビで紹介されて長期滞在や親子留学で移住する方が増えました。

確かにマレーシアの物価は日本より安い物が多いです。
安い生活を心がければ、2人で月10万円ぐらいでやっていくことは十分可能です。

しかし日本人が本当にそういう生活がでるのかという疑問が残ります

にいな

私は1995年からマレーシアに住んでいます。

この間マレーシアの物価はどんどん上がっています。そしてマレーシアの生活水準もどんどん上がっているのを目の当たりにしてきました。

給料格差の大きいマレーシアですから、貧困層もいますが日本人が暮らすクアラルンプール、ペナン島などの都市部では信じられない裕福層がたくさんいます。

そんな中でマレーシアの物価は安いと聞いて、日本から移住してきて「現地の人より節約する生活ができるのかな?」という疑問を感じています。

マレーシアの最近の物価事情について、専門家ではないですが在留者の生情報として参考にしてください。

マレーシアの物価からローカルの生活事情を知る

マレーシア 生活

マレーシアの物価をどこまで安いと思えるのかは、日本人がどこまでローカル生活になじめるかではないでしょうか。

先ほどもお伝えしたようにマレーシアの給料格差はかなり大きいです。

そのため低賃金の人でも生活していけるし、高収入の人が楽しむ場所もたくさんあります。

  • 安いコンドミニアムに住んで、毎日の食事は朝市で買ってきた安い食材を使い、自炊をするか屋台ですませる。
  • ゴルフなどの娯楽は控え、無料の市内バスを使ってお出かけする。
  • 街中でやっているローカル向けアクティビティ(太極拳やズンバなど)に無料か安く参加する。

そういう生活をすればマレーシアではかなり安く過ごせます。

マレーシアの物価が安い理由はいくつかあります。

マレーシア 安い

  1. マレーシアは産油国だから
    マレーシアは資源がたくさんあって油が採れるんですよ。
    なのでガソリン代はすごく安く今1リットル60円ぐらいです。
  2. マレーシアには補助金制度がある
    マレーシア政府はいくつかの項目に補助金を出しています。
    今までガソリンも補助金が出ていましたがこれはなくなりました。それでも生活に欠かせないお米、砂糖、油などに補助金が出ていて安く購入することができます。
  3. 人件費が安い
    マレーシアではたくさんの外国人労働者が安い賃金で働いています。
    そういう方たちのおかげで人件費が安く抑えられ物が安く売れるんですね。

こういう補助金の恩恵は外国人でも受けられますので、ありがたいです。

日本人が安く生活するときの費用

マレーシア 日本人

私が考える日本人がなんとかペナン島で安く生活できる費用はこのぐらいです。
(コンドミニアム、光熱費は夫婦でも単身でも同じ。食費や雑費は2人分。もちろん個人差はありますので、目安としてください。)

安いコンドミニアム(クアラルンプールだとRM2,000以上はします)RM1,500
食費(たまに外食も含めて)RM1,000
光熱費(ネット代含む、これは外せない)RM300
交通費や雑費RM300

RM1=27円で計算すると83,700円ですね。

やはりマレーシアの物価は安い!と思いますよね。

しかしこちらは、日本人がある程度切り詰めた生活をしたときの費用です。

格差社会のマレーシアでは質素な生活をしている人もたくさんいます。でも驚くほど優雅な生活をしている人はそれと同じぐらいいるんです。

日本人が住むような都会だと、優雅な人の方が多いかもしれません。

全国民平均的な生活ができる日本より、マレーシアで節約生活をするのはよりみじめさを感じるように思えます。

マレーシアで優雅な生活をおくるには

マレーシア 生活

海外移住を考えてマレーシアに来ようと思う理由のひとつは「日本よりいい生活ができるから」ではないでしょうか。

しかし物価の安いマレーシアでも、優雅な生活をしようと思えばやはりそれなりにお金がかかります。

  • 日本では住めないようなプール付きの広いコンドミニアムに住みたい
  • ゴルフ三昧、スパ三昧したい
  • 友達と美味しい物を食べたい
  • アルコールを飲みたい
  • 日本食は欠かせない
  • ずっとお洒落にきめたい
  • 小旅行へ行きたい

テレビではマレーシアの長期滞在者はこんなことして暮らしているよと紹介されています。それは物価が安いから、日本の3分の1の生活費で上記のような暮らしができますよと紹介されています。

でも無理です!

屋台の現地風ラーメンは130円ほどで食べられますが、日本食レストランで日本のラーメンを食べると一杯1,000円近くします。

マレーシアのコーンフレークだと300円弱で買えますが、日本のフルグラは輸入品なので1,000円強します。

自分たちは現地風のラーメンで大丈夫、コーンフレークも現地ので十分と覚悟を決めているかもしれません。

しかし日本人として日本の味が食べたくなりませんか。ずっと我慢していると余計に食べたくなってきます。

うちの家族はみんなマレーシア生まれのマレーシア育ちです。それでもたまには本格日本食を食べたいといいます。

日本で生まれ育ち人生のほとんどを日本で過ごしてきた人が、海外に来て現地の人より質素な生活を送るのは本当に覚悟が必要です。

マレーシアで優雅な生活を望んで来るのなら、それなりの余裕をもって来ないと逆にみじめに感じてしまのではないでしょうか。

【マレーシアの物価】生活費が安いからと移住すると失敗する理由のまとめ

にいなライフ

マレーシア移住を考えている人に水を差すわけではありませんが、メディアの情報に「えっ?」という事が多いので実際に住んでいる感想を書いてみました。

マレーシアの多くの物価は、日本と比べると安いのは間違いありません。

マレーシアでは、日本だけにこだわらず現地に溶け込んで生活できれば、安く楽しく暮らすことは可能です。

実際にそういう生活をされている方もたくさんいらっしゃいます。そして時々贅沢すれば、それなりに優雅な気分で生活をおくれます。

私は生活の優雅さというより、精神的な優雅さがマレーシアで感じられると思っています。

それはまだ先進国の日本に憧れてくれている方が多く、日本人は優遇してくれることが多いからでしょうか。

日本人にコンドミニアムを貸したいというオーナーさんはたくさんいます。日本に旅行したいから日本語教えてといわれることもよくあります。

日本人というだけで気分良くしてくれるのは、住んでみると本当に居心地がいいんです。そんな日本にしてくれたご祖先様に感謝し、マレーシアの人の温かさに感謝です。

そういう感謝の気持ちを持ちながらマレーシアで生活していけば、物価が安いからというだけでなくマレーシア生活をエンジョイできます。

マレーシアの物価が日本人にとってすべて安いとは思いませんが、治安も良く親日家で適当にゆるいマレーシアは本当に住みやすいところです♪

マレーシアの基本情報はこちらの記事で紹介しています。

 

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