マレー系、中華系、インド系。皆さんは、この3つの言葉を聞いたことがありますか。
マレーシアという国を理解するうえで、欠かせないキーワードです。
うちのモモとハッピーが、この国の「いろんな人」について紹介する絵本を作りました。
それが、『モモとハッピー〈マレーシア編〉』第2巻「マレーシアには いろんな ひとが いるよ」です。
この記事では、第2巻のあらすじと、実際に30年以上暮らして感じてきた多民族国家のリアル、読み聞かせのポイントをお伝えします。
この記事を読むポイント
- 絵本マレーシア編 第2巻「マレーシアには いろんな ひとが いるよ」のあらすじ
- マレー系・中華系・インド系、それぞれの暮らしのリアル
- 読み聞かせで意識したいポイント
マレーシア編 第2巻「マレーシアには いろんな ひとが いるよ」ってどんなお話?

『モモとハッピー〈マレーシア編〉』は、うちのモモとハッピーが、住んでいる国マレーシアを紹介してまわる絵本シリーズです。
第2巻では、この国でくらす「いろんな人たち」に焦点をあてました。
あらすじ
まどべに並ぶモモとハッピーが、「今日はこの国に住む人たちのおはなし」と話しはじめます。
マレーシアには、大きく分けてマレー系・中華系・インド系という3つのグループの人たちが暮らしています。
マレー語で「スラマッ パギ」とあいさつするマレー系の人たち。
中国語で「ニイハオ」とあいさつし、お祭りには赤いちょうちんとライオンダンスでにぎわう中華系の人たち。
タミル語で「ヴァナッカム」とあいさつし、色あざやかなサリーをまとうインド系の人たち。
それぞれの言葉、服装、お祭りを、順番にめぐっていきます。
森や島に古くから暮らす先住民の人たちのことにもふれ、学校の場面では、いろんな子どもたちがいっしょに笑って遊ぶようすを描いています。
最後は「ちがうって、たのしいことなんだね」というモモとハッピーの気づきで締めくくられます。
対象年齢とシリーズでの位置づけ
対象年齢は5歳から10歳ごろで、漢字にはすべてふりがなが付いています。
マレーシア編の中では、第1巻の続きにあたる2冊目です。
国の全体像を紹介した第1巻のあと、そこに暮らす人たちへと視点を絞り込んでいく構成にしています。
実話|多民族国家マレーシアで、30年以上暮らして感じてきたこと
この絵本に描いた内容は、空想ではありません。
1995年からマレーシア・ペナン島で暮らし、国際結婚もしてきた私自身の実感がもとになっています。
あいさつひとつで見える、この国の多様さ
マレーシアでは、1日の中で何種類ものあいさつを耳にします。
マレー語、中国語、タミル語、そして英語。
同じ道を歩くだけで、いろんな言葉が飛びかっているのを実感します。
この日常の音の重なりを、絵本の中でも大切に描きました。
近所の市場に行けば、マレー系のおばさんとマレー語で少し話し、隣の店では中華系のおじさんと中国語まじりの英語でやりとりをする。
そんな一日は、私にとってはもう当たり前の光景です。
お祭りは、みんなで祝うもの
マレーシアでは、ハリラヤ(断食明けのお祝い)、旧正月、デパバリ(光のお祭り)と、それぞれの民族のお祭りの時期に「オープンハウス」という風習があります。
だれのお祭りでも、お互いの家を訪ねあってお祝いするのです。
この「おたがいさま」の空気は、実際に何度も経験してきた、マレーシアらしい温かさです。
先住民の人たちの暮らし
マレーシアには、マレー系・中華系・インド系のほかにも、森や島に古くからくらす先住民の人たちがいます。
半島の森に暮らす「オラン・アスリ」や、ボルネオ島の「イバン」「カダザン」の人たちです。
長い屋根の大きな家に、いくつもの家族がいっしょにくらす「ロングハウス」という暮らし方も、この国ならではのものです。
絵本でも、この人たちの存在をきちんと紹介したいと考えました。
ことばが自然にまざる暮らし
マレーシアの人たちは、マレー語と中国語、英語がまざった独特の話し方をすることがあります。
「マングリッシュ」と呼ばれるこの話し方も、日常の中でよく耳にするものです。
ことばがまざりながらも、ちゃんと通じ合っている。
そんな柔軟さも、この国の魅力のひとつだと感じています。
読み聞かせのポイントと、この巻で伝えたいこと

お子さんやお孫さんと読んでいただくことを想定して、意識したポイントをまとめます。
読み聞かせのポイント
- マレー系・中華系・インド系、それぞれのあいさつを声に出して読んであげると、言葉の違いを楽しく感じてもらえます
- 「このあいさつ、言ってみようか」と、お子さんと一緒にまねしてみるのもおすすめです
- お祭りの場面は、写真や動画をあわせて見せてあげると、より具体的にイメージが広がります
この巻で大切にしたテーマ
第2巻でいちばん伝えたかったのは、「ちがいは、こまることじゃない」というメッセージです。
かおも、ことばも、しゅうきょうも、ごはんもちがう人たちが、同じ空の下で、同じ学校で、いっしょに笑って暮らしている。
そのありのままの姿を、子どもにも分かる言葉で描きたいと思いました。
多様性という言葉を説明するより先に、「ちがう人と、いっしょに笑って過ごせる」という感覚を、絵本を通して自然に感じてもらえたらと願っています。
私自身、国際結婚をして、マレーシアで子どもたちを育ててきました。
家庭の中でも、ちがう文化や習慣に日々出会います。
そのたびに感じてきた「ちがうからこそ面白い」という気持ちを、この絵本にはこめています。
お子さんが将来、自分とはちがう背景を持つ人と出会ったときに、こわがるのではなく、興味を持って接してくれたら。そんな願いも込めた1冊です。
書籍情報と購入方法
マレーシア編 第2巻「マレーシアには いろんな ひとが いるよ」の基本情報は、以下のとおりです。
| タイトル | モモとハッピー〈マレーシア編〉第2巻「マレーシアには いろんな ひとが いるよ」 |
| 著者 | 大井にいな |
| 対象年齢 | 5〜10歳ごろ(ふりがな付き) |
| Kindle版(電子書籍) | 500円 |
| ペーパーバック | 1,430円 |
| Kindle Unlimited | 対応(読み放題の対象です) |
| Amazonリンク | 「マレーシアには いろんな ひとが いるよ」からお読みいただけます。 *このリンクで購入できない方は、ご利用のAmazonから次のいずれかで検索ください。
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この絵本の英語版もあります。お子さんの英語学習にお使いください。英語版は、「All Kinds of People Live in Malaysia!」で購入いただけます。
物語編の第1巻から続けて読みたい方は、犬と猫の絵本『モモとハッピー』全5巻|AIで作った読み聞かせ絵本【Kindle】もあわせてご覧ください。
マレーシア編の全巻はこちらで紹介しています。絵本『モモとハッピー』〈マレーシア編〉|犬と猫が案内する、マレーシアという国のお話
まとめ ― ちがう人たちが、いっしょに笑って暮らす国
マレーシア編 第2巻「マレーシアには いろんな ひとが いるよ」は、マレー系・中華系・インド系という、この国でくらす人たちの多様さを描いた物語です。
30年以上の実感をもとに、あいさつやお祭り、ことばのまざり方を紹介しました。
- マレー系・中華系・インド系、それぞれの暮らしを1冊でめぐれます
- あいさつやお祭りなど、具体的な文化のちがいを紹介しています
- 「ちがいはこまることじゃない」というメッセージを込めています
- 5〜10歳ごろのお子さんに、ふりがな付きでおすすめです
- 森や島にくらす先住民の人たちについてもやさしくふれています
第1巻でマレーシアという国の全体像にふれたあと、この第2巻でそこにくらす人たちへと視点を深めていく構成です。
両方あわせて読んでいただくと、より理解が深まります。
国際理解や多様性について、やさしく伝えたいと考えているご家庭にも、ぜひ手にとっていただきたい1冊です。

