にいな
タイトルは『マレーシアの空の下で: 犬と猫とにいなの毎日』です。
ペットが少しずつ年をとってきた。親を見送った、あるいはこれから見送ろうとしている。好きになればなるほど、いつか来る別れが怖くなる。そんな気持ちを抱えている皆さんに、まず読んでいただきたい一冊です。
この記事では、次の3つをお伝えします。
- 『マレーシアの空の下で』はどんな本なのか
- この本の特徴と、読んでほしい方
- 書籍情報と購入方法
ぜひ最後までお読みください。
『マレーシアの空の下で』はどんな本?
この本は、私(にいな)と、トイプードルのモモ、そして猫のハッピーの三人(正しくは一人と二匹)で過ごした、ペナン島での13年の記録です。
私は1995年から、マレーシアのペナン島に暮らしています。
国際結婚をして、3人の子どもをこの島で育てました。
そのにぎやかな毎日の真ん中に、いつもモモがいて、途中からハッピーが加わりました。
タイトルの「マレーシアの空の下で」には、南国の常夏の空の下で流れていった日々への思いを込めています。
この本につづったのは、そんな毎日の中で起きた、たくさんの出来事です。
モモとハッピー、二匹との出会いをきっかけに、犬や猫を飼うことをためらっていた私の気持ちが、少しずつ変わっていきました。
別れが怖くて臆病だった私が、どんなふうに変わっていったのか。
その心の動きも、そのまま書き残しています。
読み終えたあと、皆さんにも、何気ない毎日の中にある小さな幸せを感じてもらえたら。そんな願いを込めた一冊です。
主役は、目の見えない犬「モモ」と、母の日に来た猫「ハッピー」

2013年、1.2キロでやってきたトイプードル「モモ」
モモが我が家に来たのは、2013年11月のある日でした。
主人が「旧友に会ってくる」と出かけ、帰ってみると、リビングに茶色いもこもこした生きものがいたのです。
生後4か月、体重はわずか1.2キロの子犬でした。
にいな
好きになったら、いつか必ず別れが来る。それがわかっていたからです。
それでも、掌の中の小さな命がまっすぐこちらを見上げてきて、もう目が離せませんでした。
そのモモも、今は13歳。
両目とも白内障で、目が見えなくなりました。
それでも毎朝、私の足音を聞くとぱっと起き上がり、しっぽを振って朝ごはんをせかしてきます。
その姿が、たまらなく愛おしいのです。
母を見送った日に現れた猫「ハッピー」
もう一匹の主役、猫のハッピーがやってきたのは、私の母の葬儀の日でした。
コロナ禍で日本に帰ることができず、私は画面越しに母を見送りました。
その夜、泣きながらモモの散歩をしていたら、一匹の茶トラの野良猫が、小さく足元に座ったのです。
まるで、そこにいるのが当たり前のような顔をして。
涙が止まらないまま、私はその子に「ハッピー」と名前をつけました。
悲しみのどん底にいた日に、そっと寄り添ってくれた小さな命。
ハッピーとの出会いは、今でも忘れられません。
この本のいちばんの特徴 ― 人・犬・猫、それぞれの声で語る
この本には、少し変わったしかけがあります。
同じ日々を、私の視点と、モモやハッピーの視点で交互に語っているのです。
たとえばモモが我が家に来た初日。
私にとっては「胸がきゅっとなる」瞬間でしたが、モモの側から見ると、こんなふうになります。
なんか、急に連れてこられた。床がつるつるしてて、爪が引っかからない。すべる。なんでこんな床なの。でもまあ、においはそんなに悪くないか。ちょっと探検してみよっと。
犬や猫が本当は何を感じていたのか、本当のところは誰にもわかりません。
でも、13年もそばで暮らしていると、なんとなくわかる気がしてくるのです。
その「わかる気がする」を、思いきって言葉にしてみました。
人間のページとペットのページを行き来しながら、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。
こんな皆さんに読んでほしい
この本は、次のような皆さんに、とくに読んでいただきたいと思っています。
- ペットが少しずつ年老いてきて、切なさを感じている方
- 大切な家族を見送った方、これから見送ろうとしている方
- 好きになればなるほど、いつか来る別れが怖くなってしまう方
- ペナン島やマレーシアでの暮らしに興味がある方
「老いること」「失うこと」、そして「それでもそばにいること」。
目をそむけたくなるようなテーマですが、最後のページを閉じたとき、怖かったものが少しだけやさしく見えたら。そう願いながら書きました。
書籍情報と購入方法
『マレーシアの空の下で』は、AmazonのKindle版(電子書籍)とペーパーバック版でお読みいただけます。基本情報は以下のとおりです。
| タイトル | マレーシアの空の下で: 犬と猫とにいなの毎日 |
| 著者 | にいな(Nina Ooi) |
| Kindle版(電子書籍) | 500円 |
| ペーパーバック | 2,178円 |
| Kindle Unlimited | 対応(読み放題の対象です) |
| 購入ページ | Amazonの販売ページはこちら |
Kindle Unlimitedに登録している皆さんは、追加料金なしでそのままお読みいただけます。
まずは冒頭だけでも、無料サンプルでのぞいてみてください。
まとめ ― 別れが、少しやさしく見える一冊を
『マレーシアの空の下で』は、犬のモモと猫のハッピー、そして私が過ごしてきた、ペナン島での13年をまとめた本です。
人と犬と猫、それぞれの声で語られる日々を通して、「年をとること」「見送ること」を、少しだけあたたかい気持ちで受けとめられたら。
そんな願いを込めています。
なお、この本をどうやって形にしていったのか、その制作の裏側はNoteの記事にそっと綴っています。
よろしければ、あわせてのぞいてみてください。
南国の空の下で流れた、なんでもない、でもかけがえのない毎日。
皆さんにも、ページをめくりながら一緒に過ごしていただけたら、こんなにうれしいことはありません。

