マレーシアの屋台で、同じ名前なのに全然ちがう麺料理が出てきたことはありませんか。
マレーシアのペナン島で実際に暮らす、犬のモモと猫のハッピーが、マレーシアの麺料理を食べあるきする絵本を作りました。
それが、『モモとハッピー〈マレーシア編〉』第6巻「マレーシアの めんりょうり」です。
この記事では、第6巻のあらすじと、麺の種類が多いわけ、読み聞かせのポイントをお伝えします。
この記事を読むポイント
- 絵本マレーシア編 第6巻「マレーシアの めんりょうり」のあらすじ
- 登場する8つの麺料理と、ペナンで暮らして感じる麺の世界
- 読み聞かせで意識したいポイント
マレーシア編 第6巻「マレーシアの めんりょうり」ってどんなお話?

『モモとハッピー〈マレーシア編〉』は、うちのモモとハッピーが、私たちの住んでいる国マレーシアを紹介してまわる絵本シリーズです。
第1巻の国全体、第2巻の人、第3巻の生きもの、第4巻のクアラルンプール、第5巻のペナン島とめぐってきて、第6巻のテーマは「食べもの」です。
あらすじ
「きょうは、おなかがぺこぺこ」。湯気のむこうからいいにおいが流れてきて、モモとハッピーは屋台どおりへ向かいます。
「ずるずる もぐもぐ、麺の たびの、はじまり はじまり」という言葉から、物語がはじまります。
2匹が出会う麺料理は、全部で8つです。ひとつの見開きにひとつずつ、紹介していきます。
- チャー・クイティオ:大きな鍋から炎が上がる、平たい米麺の炒めもの
- ワンタン・ミー:細い黄色い麺に、チャーシューとつるんとしたワンタン
- カレー・ミー:ココナツミルクが入った、赤いスープの麺
- アッサム・ラクサ:魚のだしにタマリンドを入れた、すっぱうまいスープの麺
- ホッケン・ミー:ペナンとクアラルンプールで、まったく別の料理
- ミー・ゴレン:赤いソースで炒めた、みんなが大好きな焼きそば
- パン・ミー:手でのばした生地をちぎって入れる、手づくりの麺
- チーチョンファン:米粉の皮を蒸した、もちもちやわらかい食べもの
最後は「おなかも こころも、ぽかぽか いっぱい」と満足した2匹が、屋台どおりの入り口へもどってきて、マレーシアの旅はまだまだ続くよ、と手を振って終わります。
対象年齢とシリーズでの位置づけ
対象年齢は5歳から10歳ごろで、漢字にはすべてふりがなが付いています。
1冊で完結するお話なので、マレーシア編のどの巻から読みはじめても大丈夫です。
実話|ペナン島で暮らして見えてきた、麺料理の世界
この絵本に出てくる麺は、観光ガイドで調べて集めたものではありません。
ペナン島で暮らしてきたなかで、わたし自身が何度も食べてきた料理ばかりです。
麺料理がこんなに多いのには、わけがある
マレーシアの屋台に行くと、麺の種類の多さに驚かされます。絵本では、むかし中国から来た人たちが麺のつくり方を伝え、そこにマレーシアのスパイスやココナツミルクが混ざって、世界にない新しい味が生まれた、というふうに説明しています。
マレーシアは、中華系、マレー系、インド系の人たちがいっしょに暮らす国です。
麺の味のちがいは、そのまま暮らしてきた人たちの歴史のちがいなんです。
ペナン生まれのアッサム・ラクサ

アッサム・ラクサは、ペナンで生まれた麺として知られています。
魚のだしに、すっぱいタマリンドを入れたスープは、初めて食べる人にとっては少しふしぎな味かもしれません。
絵本では、ミントの葉っぱやパイナップルまでのっている様子を、そのまま描きました。
「すっぱ うまい、ペナンじまんの一品」という言葉に、島で暮らすわたしの気持ちを込めています。
私は妊娠中、やたらこのラクサが食べたくなりました。
同じ名前でちがう味、ホッケン・ミー
いちばん「住んでいてよかった」と感じるのが、ホッケン・ミーです。
ペナンのホッケン・ミーは、えびのだしがきいた真っ赤なスープの麺です。
ところが、クアラルンプールのホッケン・ミーは、黒いソースで炒めた濃い味の麺になります。
同じ国なのに、町がちがうと同じ名前の料理が別ものになる。
この面白さを、子どもにも伝えたくて、1見開きをまるごと使いました。
私は1995年からマレーシアに住んでいますが、実はこの違いを知ったのは最近です。
なんとなく噂では聞いていたのですが、今年クアラルンプールに行って、実際に黒いソースのホッケンミーを食べて思わず「違うでしょう~!」って思ってしまいました。
屋台の火と湯気を、やさしく描く
チャー・クイティオの見開きでは、大きな鍋から炎が上がります。
これは、大げさではなく本当に炎をあげて炒めているお店があります。
こわく見えないように、2匹がわくわくして見つめている構図にしました。
食べものを残したりこぼしたりする描写はせず、実在のお店の名前やロゴも入れていません。
屋台の看板は、雰囲気だけを描いています。
読み聞かせのポイントと、この巻で伝えたいこと
お子さんやお孫さんと読んでいただくことを想定して、意識したポイントをまとめます。
読み聞かせのポイント
- 「バチバチ! ジュージュー!」「ずるずる もぐもぐ」など、音の言葉を声に出して読むと盛り上がります
- 「どの麺がいちばん食べたい?」と問いかけながら読むと、会話が広がります
- 辛いものが苦手なお子さんには、カレー・ミーのページのまめちしき(ココナツミルクでまろやかなお店も多い)を読んであげてください
- 各見開きの「まめちしき」を読むと、言葉の由来まで楽しめます
この巻で大切にしたテーマ
第6巻でいちばん伝えたかったのは、「同じ国でも、麺の味はこんなに違う」ということです。
味も色もちがう麺が並ぶのは、いろんな国の人がこの国でいっしょに暮らしてきたから。
麺の味の数だけ、マレーシアにはすてきなおはなしがある、という一文に、その気持ちを込めました。
食べものを通して、文化のゆたかさや多様性を、やさしく肯定的に知ってもらいたい。
そんな思いで作った1冊です。
書籍情報と購入方法
マレーシア編 第6巻「マレーシアの めんりょうり」の基本情報は、以下のとおりです。
| タイトル | モモとハッピー〈マレーシア編〉第6巻「マレーシアの めんりょうり」 |
| 著者 | 大井にいな |
| 対象年齢 | 5〜10歳ごろ(ふりがな付き) |
| Kindle版(電子書籍) | 500円 |
| ペーパーバック | 1,430円 |
| 言語 | 日本語版/英語版あり(英語版のタイトルは Malaysian Noodles: A Slurp-and-Munch Journey) |
| Amazonリンク | 「マレーシアの めんりょうり」からお読みいただけます。 *このリンクで購入できない方は、ご利用のAmazonから次のいずれかで検索ください。
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物語編の第1巻から続けて読みたい方は、犬と猫の絵本『モモとハッピー』全5巻|AIで作った読み聞かせ絵本【Kindle】もあわせてご覧ください。
マレーシア編の全巻はこちらで紹介しています。絵本『モモとハッピー』〈マレーシア編〉|犬と猫が案内する、マレーシアという国のお話
まとめ ― モモとハッピーと食べあるき、マレーシアの麺の旅
マレーシア編 第6巻「マレーシアの めんりょうり」は、屋台の麺料理8種を、モモとハッピーといっしょにめぐる1冊です。
ペナンで暮らす中で何度も食べてきた味を、子どもにも伝わる言葉と音で描きました。
- チャー・クイティオからチーチョンファンまで、8つの麺料理を1冊で味わえます
- ペナンとクアラルンプールで別の料理になる、ホッケン・ミーの違いも楽しめます
- 「麺の味の数だけ、すてきなおはなしがある」という、多様性のやさしい入口です
- 5〜10歳ごろのお子さんに、ふりがな付きでおすすめです
マレーシアのごはんに興味がある方、お子さんと世界の食文化を楽しみたい方のご家庭で、ぜひ読んでいただけたらうれしいです。
どの巻から読みはじめても大丈夫な作りにしていますので、気になる巻からぜひ手にとってみてください。

